どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はゲーミングPC専門ブランド「G-Tune」から発売された、17インチながら、まるで15インチクラスにも感じられるほどコンパクトなゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i7940」をレビューしますよ!
チェックポイントはこちら!
- 17.3インチの大画面ながら、15インチクラスに感じるコンパクトさ
- メカニカルキー採用の非常に打ちやすいキー
- 144Hzの候リフレッシュレートの液晶画面
- 最新 nVidia GeForce RTX 2070を採用した強力なグラフィックス
- 219,800円(税別)からというこのスペックではかなり手ごろな価格
デザイン
デザインを見ていきます。
まず驚くのはそのコンパクトさ!
「あれ?これって17インチだよな?15インチと間違えて注文したっけ?」と箱の型番を二度見してしまうほど。しかも厚さも、ゲーミングノートとしてはかなり薄型。正直びっくりしました。
これは誇張ではなく、少し前の一般的な15インチノートのサイズと比べてみますと・・・
測定位置 | NEXTGEAR-NOTE i7940 | 一般的な15インチノート |
---|---|---|
幅 | 395mm | 380mm |
高さ | 263mm | 260mm |
厚さ | 26.6mm | 30mm |
ご覧の通り、ほとんど差がありません。「コンパクトで大画面」という夢を実現しているマシンなのです!
筐体は金属質で、メタリックなブラック。左側に小さめにG-Tuneのロゴが入っているのみで、ゲーミングノートとしてはかなり”おとなしい”デザインです。
とはいえ、側面や背面には大きくエアダクトが開いており、ただごとではないPCという雰囲気は十分にただよっています。
鮮やかで大きいディスプレイ
天板を開けると17.3インチの巨大なディスプレイが現れます。とはいってもその驚異的なコンパクトさで、いままでの17インチのノートのような威圧感がまったくありません。
その秘密はかなり細められたベゼルのおかげ。17.3インチながら15インチほどのPCにまで大きさが圧縮されています。
ベゼルギリギリまでのディスプレイは没入感もすごい!最新タブレットのような、モダンな雰囲気も出しています。
機能も充実。
144Hzリフレッシュレートという高速液晶を採用。GeForce RTX 2070が映し出す、美麗で超高速な映像を、非常になめらかに映し出すことができます。
一般的に高速リフレッシュレートの液晶は、TNと呼ばれる技術のタイプが多く、画面が大きいと左右が白っぽく見えたり、全体的に色が浅い感じがしたりします。ですが、NEXTGEAR-NOTE i7940は上下左右に気になる色むらや色バケは見られません。垂直水平85°の広視野角を実現しています。
色合いもsRGB比 95%をも達成しており、鮮やかな色域を表現可能。色合いを気にする人も納得できるのではないでしょうか。
ディスプレイはこの角度まで倒すことができます。身長177cmの筆者でも、姿勢を正して見ることができます。
非常に打ちやすいメカニカルキー
キーボードは、フルサイズの10キー装備はもちろん、ノートパソコンとしてはかなり珍しい「メカニカルキー」を採用。
打ち心地は軽く、チャキチャキサクサクと歯切れのよい感触で、とても打ちやすい!かなりの速度で打ち込んでも、キーの漏れはなく、非常に良いキーボードだと感じます。
四隅が切り落とされた独特の8角形で、指離れもいい。
ただし1点、通常のキーボードでは右上のバックスペースの左にある「¥」キーですが、スペースの関係なのか左下のシフトキーの横に来てしまっています。
多くの人はエクセルで¥マークを打ち込むぐらいしか使わないと思うので、たまに気になる程度だと思います。ただ、プログラムを作ったり、ファイル管理をしたりする場合はかなり多用するキーで、筆者としてはキー間違いを多発してしまい、使いづらく感じました。
しかしながらこの位置は、「ゲームによっては打ち間違いを防げ、むしろありがたい」というコメントもいただきました。ゲーミングノートとしては”アリ”なのかもしれません。
キーボードはRGBバックライトに対応しており、付属のソフトで自分好みの色に変えることができます。
エリアごとに変えたり、特定のボタン(WASDなど)を赤にしたりなど、楽しさと実用性を兼ね備えています。
ちなみに本体フロント側にもLEDバーが仕込まれています。こちらも自由に色合いを設定可能。だんだんと色が変わっていくパターンもおもしろいですね。
パームレスト
手のひらが当たるパームレスト部はサラっとした塗装がされています。ゲームでアツくなっても、手がすべりにくく、商率を高めることができそうです。
近くに寄ってよく見ると、キラキラとしたラメが入っていますね。
高速で動作中でもそんなに熱が上がらず、手を置いていても不快感は少ないと感じました。高熱を発するチップは、可能な限り後ろに設置してあるようです。
タッチパッド
タッチパッドは1プレートタイプ。左下/右下を押し込むことで左/右クリックが可能です。タッチパッドも同色で、統一感があります。
面積も広く、大きなカーソル移動も楽に行えます。
見づらいですが、左上に小さな丸印があります。ここを押すとタッチパッドの有効/無効を切り替えることができます。
OFFにすればタッチパッドは完全に無反応になります。マウスでのゲーム中に、タッチパッドに手が当たって誤作動を起こすことがありますが、この機能で防ぐことが可能です。非常に良い機能ですね。
ポート類
ノート型ながらも、ポート類はデスクトップマシン並に多数装備されています。
ディスプレイ端子だけで計3ポート(HDMI ×1、Mini DisplayPort ×2)があり、本体だけで3つの外部ディスプレイに接続できます。
USBは4ポート、有線LANポートも備えています。特殊なことをしない限り、ポートの増設は必要ないでしょう。本格VR(Oculus Riftなど)にも拡張なしで対応可能です。
ベンチマーク
3DMark
ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Cloud Gate | 34962 |
Sky Diver | 36863 |
Fire Strike | 17250 |
Fire Strike Extreme | 8920 |
Port Royal | 4110 |
Time Spy | 3951 |
Cloud Gate、Sky Diverでは十分な余裕を感じられ、まったく処理落ちは見られません。
Fire Strikeでもたまにカクツキが見られる程度で、おおむねなめらか。かなりのグラフィックパワーを要求されるFire Strike Extremeでは、がくがくとフレームレートが落ちる場面が多く見られました。
リアルタイムレイトレーシングをテストに含めたPort Royalでは、オブジェクトが多くあらわれる場面ではカクツキが多くみられますが、遅すぎて見られないというレベルではありません。
総合的なスコアは1世代前のGeForce GTX 1080に近く、十分にパワフルです。
ノート型だから低グラフィックでしか遊べない、というのは、NEXTGEAR-NOTE i7940にはまったく当てはまりません。
さらにリアルタイムレイトレーシング(DXR)に対応したRTX 2070の力で、DXRに対応したゲームは、美しい映り込みやガラスの表現を楽しむこともできます。
非常に重いゲーム(BattleField V、Watch_Dogs 2)や、PUBGのようなフレームレートを重視するゲームでは、解像度を少し下げたり、画質を中程度にすることで、常時60fps以上を保てるはずです。
2019年に販売されている大半のゲームは、余裕で動かせる能力があると言えます。
PCMark 10
パソコンの全体的な性能を試験するベンチマークです。
インターネットブラウズや文書作成、画像処理など、普段よく行う作業がどれだけ快適になるかが分かります。
スコアは5198と、一般的なPCの2000ポイント台を大きく超えています。
グラフィック作業、動画編集など、重い処理でも難なくこなせます。ゲーム用途ではなく、動画編集用パソコンとして購入するのも「アリ」ですね。
騒音
Core i7、GeForce RTX 2070という強力なハイクラスチップを搭載しながら、このサイズと薄さに収めたNEXTGEAR-NOTE i7940。
心配になるのはなによりも騒音でしょう。
以前のゲーミングノートは、限られたスペースと小型のファンでなんとか冷やそうと超高回転にしたために、まるで掃除機かと思うほどのとんでもない騒音となるのが普通でした。
しかしNEXTGEAR-NOTE i7940は拍子抜けするほど静か!アイドル時やごく軽い作業の場合はほとんどファンの音が聞こえないほどです。
もちろんベンチマークやゲームを始めればファンの音も大きくなりますが、最高潮でも、筆者としては十分ガマンできるほどでの音量です。音質自体も低音に抑えられ、「キーン」という耳障りな音はありません。
WTS的まとめ
17.3インチのノートは、巨大で厚く、重いというのが今までのイメージでしたが、NEXTGEAR-NOTE i7940が完全に認識をくつがえしました。
この大きさならカバンに入れて持ち運ぶこともできそうです。これからは大画面ゲーミングノートを持ち歩くことが「普通」になりそうですね。
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