どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
久しぶりに突き抜けた性能のゲーミング・ノートパソコンが登場です!
現状コンシューマ最高クラスとなるnVIDIA GeForce 1080 を2基も搭載。デスクトップ用のCPUに最大3台のストレージ。17.3インチの大型ディスプレイは4Kに対応!
「ノートパソコン」という枠を完全に超越した重装備マシン、それがG-Tune NEXTGEAR-NOTE i71120です。
テスト機を入手できたので、さっそくレビューしていきますよ!
スペック
まずはスペックです。
CPUをはじめ、かなりの部品がデスクトップPCと同じものを採用。目玉となるGPUはnVIDIA GeForce 1080を2基も搭載し、さらにSLIで接続。性能に対し一切の妥協がない構成となっています。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64-bit |
CPU | Intel Core i7-7700K CPU |
CPUコア/スレッド数 | 4コア / 8スレッド |
メモリ | 32 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 4 (0) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1080 x2 SLI |
ストレージ | SSD 500GB |
ストレージ | SATA HDD 1TB |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3型 4K-UHDノングレア (G-SYNC™ 対応/ IPS方式/ LEDバックライト) |
解像度 | 3,840×2,160 |
ポート類 | HDMI 背面×1、Mini DisplayPort 右側面×2、USB3.0 x5、USB 3.1 Type-C x2 |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 ac/a/b/g/n 最大433Mbps対応 |
有線LAN | 2ポート (Killer E2500) |
サイズ | 428×308×47.9 (折り畳み時/ 突起部含まず) |
重量 | 約 5.7kg |
デザイン
デザインを見ていきます。
まず気づくのはその大きさ、厚さ、重さ。多くのノートパソコンを見ている僕でさえ、その迫力は圧倒されます。
横幅 42cm、縦幅 30cm、厚さは 4.7cmと堂々たる体躯。さらに重量は5.7kgと、トレーニング器具か!と思わず突っ込みそうになるほどの重さ。毎日持ち運べるのはボディービルダーぐらいでしょう。
全体ブラックの塗装でまとめられ、ステルス戦闘機のような鋭い面で構成されています。天板にはYの字に光るLEDが仕込まれていて、怪しく明滅します。(光の色、明滅パターンなどは自在に設定可能)
背面にはスーパーカーのエキゾースト部分を思わせるようなメッシュ状の通気口が設けられています。これは単なるデザインではなく、動作中は実際に暖かい~熱い空気が吹き出します。
底面には大量のエア・インテークスリットが開けられています。GTX 1080 SLIが放出する熱を効率的に冷やしていきます。
ディスプレイ
天板を持ち上げると、17.3インチの巨大な4Kディスプレイが現れます。目の前で使っていると、デスクトップの24インチクラスにも感じるほどの大きさ。没入感は相当なものです。
ディスプレイは非光沢タイプ。周りの光が映り込みにくく、細かな描画もしっかりと見えます。また光沢タイプよりも目が疲れにくいと言われていて、長時間のプレイでも集中力が続きそうです。
IPS液晶なのでどの角度から見てもほぼ色化けや白っぽくなることもなく、鮮明です。
4K映像はさすがの細かさ。文字もゲーム画面も非常に緻密です。
さらにGeForce GTX 1080 SLIは4Kゲームもパワフルに動かします。緻密な映像がグイグイ動くので本当に気持ちがいい!処理落ちも少なく、底なしのパワーを感じます。
nVIDIAのG-SYNCという技術に対応しているのも、コマ落ちを感じない理由でしょう。
これはディスプレイの周波数とGPUからの映像出力を細かく制御することで、早すぎる場面で映像が乱れる”ティアリング”という現象を抑えます。非常になめらかな映像を楽しめます。
キーボード
キーボードはテンキーも装備したフルタイプ。ゲームで多用するWASDキーなどには太枠が付けられ、すぐにポジションを取ることができます。
様々な色に変化させられるバックライトも装備。
専用ソフトでカンタンに設定できます。キーボード全体の色を様々に変えたり、3分割で光らせたりと組み合わせは無限大。さらに同じソフトで天板のLEDの色も設定できます。
専用ソフトは直観的でつかいやすい。
迫力のサウンド
ディスプレイ下には高品質スピーカーを装備。SoundBLASTERも搭載していますので、音の広がりが違います。
底面にはサブウーファーも装備され、ノートとは思えない大迫力のサウンドです。音量を上げると、近所迷惑になりそうなほど大きな音を出すことができます。
タッチパッド
タッチパネルは1プレート+2ボタンタイプ。
ボタンは深く沈むタイプなのでクリックが明確にわかり、ちょっとさわっただけなのに武器が暴発する、なんてこともありません。
タッチパッド左上には指紋認証エリアもあります。指先だけでログインできるのでカンタンでセキュリティも高い。
ポート類
大きさを活かしてポート類はデスクトップマシン並に多数装備されています。
まずディスプレイ端子だけで計3ポート(HDMI 背面×1、Mini DisplayPort 右側面×2)、USBに至っては7ポート(USB3.0 x5、USB3.1 x2)、有線LANポートは2つもあります。普通の使い方で足りなくなることはまず無いでしょう。
巨大なACアダプタはちょっと気になる
このハイパワーを支える電源アダプタはさすがの巨大さ。重さは1kg以上あり、大きさはレンガほど。
さらに驚くなかれ、これがなんと2台!2台のアダプタを1つにまとめるT字のアダプタに挿し、それを本体に挿すという見たこともない仕様。
まあパワー的に大きさは仕方ないとして、気になるのはこの2つをまとめる部分。コネクタをただ挿すだけでロックのようなものがないため、ちょっと動かすとすぐに抜けてしまいそうになるのだ。
実際、ベンチマーク中に軽く本体を動かしたときにコネクタが緩み、いつのまにかバッテリ駆動となっていました。バッテリ駆動と電源駆動ではパワーは桁違い。スコアは半分ほどに下がってしまいます。ゲーム中であれば急にコマ落ちが発生し、敵に優位に立たれる可能性もあります。
アダプタは重くケーブルも硬いので、配線を固定するロック機構を次回はぜひ採用してほしいところ。もちろん、アダプタが一個になれば言うことはないですね。
静粛性
ノート型に、デスクトップ用のCore i7-7700K、GTX 1080を2枚も搭載したNEXTGEAR-NOTE i71120。内部の熱量はとんでもないでしょう。きっと起動と同時に猛烈にファンが回り、とんでもない爆音に・・・と思っていました。
が、起動した直後は拍子抜けするほど静か!低性能な15インチマシンとほとんど変わらないほどの音です。
とはいえ、ベンチマークが最高潮に達してくるとファンもかなりの速度で周りだし、背面の排気口からはさながらファンヒーターのような温風が吹き出し続けます。冬はパーソナル暖房機として活用できそうなほどです。夏は・・・あきらめましょう(笑)
最高潮でもファンの音は低音で、耳障りな高音はほとんどありません。もちろんそれなりの音量ではありますが、耳をふさぎたくなるような音ではありません。
ひとケタ上を目指すエンスージアストのマシン
さて一通りNEXTGEAR-NOTE i71120の内容を見てきました。
スペックは現時点で、間違いなくノート型のトップに君臨します。
これがノート型パソコンで動いているという事実が信じられないほどの超性能です。ゲームファンならずとも、3DCGをガンガン駆使したり、4K映像を編集したりといったクリエイターでも満足できるほどでしょう。
とはいえ、これほどのスペックともなればお値段も比例して上がってくるもの。
最小スペックであるブロンズモデルでさえ40万円をゆうに超える477,800円(税別)、最高スペックとなるプラチナモデルは717,800円(税別)という軽くめまいを覚えるほどのお値段となっています。
このモンスターマシンを手にするのは、すべてをゲームに捧げるeスポーツアスリート、クリエイト環境をまるごと持ち運ぶつもりのクリエイター、お金が余ってしょうがないセレブぐらいでしょう。常人がやすやすと踏み込める領域ではありません。
ですが一般人が絶対に買えないわけではありません。
G-Tuneでは手数料無料の分割キャンペーンなどをしているときもありますので、多少無理すれば支払える月額に抑えることもできます。うまく狙っていきましょう。
WTS的まとめ
このパワーを持ち運ぶレベルまで圧縮した、まずはその努力に頭が下がります。流行のVR、これから来るMR(Mixture Reality)、4K映像のゲーム、映像制作まで、本気でなんでもこなせるスーパーマシンです。
直営店のG-Tune GARAGEには体験機が置いてあるときもあるようなので、機会があればぜひそのパワーを体験してみてください。