こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
最近はノート型ゲーミングマシン(ゲーミングノートPC)が各社から登場し、機能で選ぶ時代になってきました。
その中でもG-Tuneが作るゲーミングノートPCは、
- 充実したスペック
- 安心のサポート
- 他のメーカーよりも手ごろな価格
で高い人気を誇ります。
今日はG-Tuneから発売された、非常にめずらしい「メカニカルキーボード」を装備したゲーミングノートPC「G-Tune H5(第11世代)」をレビューしていきます!
ゲーミングマシンとしての機能はもとより十分。カシッと打ちごこちの良いメカニカルキーボードが見どころです。キーボードの解説を多めにレビューしていきます!
- シンプルで頑丈な筐体
- 第11世代の最新CPU
- GeForce RTX 3070を搭載し十分なゲーミングパワー
- カシッと気持ちよいメカニカルキーボード
デザイン
全体的に濃いグレーメタリックの塗装がされた、重厚感あるデザイン。
強く主張してくる部分はまったくなく、天板にはG-Tuneのロゴが唯一の装飾となっています。
シンプルで凹凸のないデザインなので、ゲーミング用途だけでなく、3DCGアートや動画編集用に持ち歩いても違和感はありません。
ゲーミングマシンでは定番となっているLEDによる光の演出は、手前側面に軽めに仕込まれています。もちろんOFFにできますが、光らせておいてもそれほど目だたず、自分だけが楽しめる演出です。
ディスプレイ
ディスプレイは15.6インチ フルHDノングレア。色合いは自然で、非常に見やすい映像です。
すばやい動きのゲームで重要になる「リフレッシュレート」は、なんと240Hz!1秒間に最大240回も画面を更新できるため、fpsなどですばやい動きをしても、どこまでも映像はなめらか。敵の動きを捉え続けられます。
マウスカーソルの動きからしてなめらかで、3D CADでオブジェクトを振り回しても、表示がしっかりと追従してきます。一般的な60Hzよりも目がつかれにくいという感覚があります。(筆者の感覚です)
キーボード
さて、G-Tune H5一番気になるのはキーボード。
ほとんどのノートPCは、コストが安く軽量化もしやすい「メンブレン」という方式を採用しています。使用するには問題はないものの、感触はペタペタ、ペチペチとしたはっきりしないものが多く、多数の文字を打つ作業では、キーの軽さや反発のなさですぐに疲れを感じることも。
G-Tune H5が採用するのは、キーを金属の稼働フレームで支える「メカニカル」タイプ。
このタイプを搭載しているノートPCは非常にめずらしいです。メンブレンと真逆で、コストがかかり、軽量化もむずかしいため、採用がむずかしいのです。
気になるその感触ですが、打ちごこちは既存のノートPCを完全に超えています。
シャキッと小味よい押し下げ感、タンッと感じるスイッチの底突き感が、とにかく気持ちいい!
ストロークは2mmほどあり、「押した!」という感触が伝わってきます。
キーは重くもなく軽くもなく、ちょうどよい。この感触はとりこになる人もでてくるのでは。
キー自体も他のノートPCとだいぶ違い違います。
最近はキーとキーが離れていて、間に空間のある「アイソレーション」タイプがほとんどです。G-Tune H5はキーが完全に隣り合っています。
非常に打ちやすいキーボードで有名な、IBM時代のThinkPadや10年ほど前のLet’s Noteがこのようなタイプでした。この方がキーひとつひとつを大きくでき、確実にキーを捉えることができます。
ただ爪を長くしている方は、上のキーとのスキマに入ってしまい、引っかかりを感じることもあります。
配列はごく自然。10キーがEnterとあまり離れていないのですこし窮屈ですが、使いにくいことはありません。
キーボードにこだわりを持つ方はぜひさわってみてほしいノートPCです。
キーボードのLED演出
キーボードはフルカラーのバックライトを装備。
付属のソフトで自由にカラーを設定できます。さらに多彩なアニメーションも装備。魅せるPCとしての機能もしっかり装備しています。
もちろん見て楽しめるだけではなく、常に使うキーのみに色をつけておけば、打ち間違いによるミスを防ぐこともできるでしょう。
タッチパッド
タッチパッドは1プレートタイプ。左下/右下を押し込むことで左/右クリックが可能です。タッチパッドも同色で、統一感があります。
複数の指でスクロールなどが行えるジェスチャー操作にも対応しています。
左上をタップするとタッチパッドのON/OFFを切り替えられるのもうれしい。もし、ゲーミング中に不意にタッチパッドに触れると、照準が狂ってしまいます。G-Tune H5は完全にOFFできるので、思わぬミスを防げます。
ポート類
ノート型ながらも、ポート類はデスクトップマシン並に多数装備されています。
ディスプレイ端子はHDMI、Thunderbolt 4による最大4K(60Hz)出力を実現。
USB 3.0 Type-Aは2ポート、USB 3.1 Type-Aを1ポート。Thunderbolt 4ポートはUSB Type-Cポートとしても使用できます。
カメラ、動画キャプチャ、配信機器など、多数の機器をハブなしでもつなぐことができます。
騒音
アイドリング時、軽い作業時は非常に静かです。ファンの音がほとんど聞こえないことも多く、気になりません。
とはいえ、最新のCore i7-11800H、GeForce RTX 3070を薄いボディに搭載しているため、ゲーム時はそれなりにファンの音が大きくなります。
回転数が最大の時はエアコンの「強」ぐらいの音がしていて、けっこう気になります。重量級ゲームはヘッドホンでプレイするなど、工夫が必要でしょう。
ベンチマーク
3DMark
ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Night Raid | 42638 |
Wild Life | 52523 |
Wild Life Extreme | 20089 |
Port Royal | 6023 |
Fire Strike | 23305 |
Fire Strike Extreme | 12388 |
Fire Strike Ultra | 6654 |
Time Spy | 9417 |
Time Spy Extreme | 4606 |
さすがGeForce RTX 3070。ノート型ながら非常に高いスコアを示しています。
スコアだけでなく、ミドルクラスのテストFire Strikeでは、多数のエフェクトでもなめらかな映像を再現しており、現在発売されているほとんどのゲームを高画質設定で快適に動かせることを示しています。
リアルタイムレイトレーシングのテストPort Royalも、コマ落ちしながらも動いており、部分的なレイトレーシングを使ったゲーム(Watch_Dogs LegionやCyberPunk 2077)なども遊べそうです。
PCMark 10
システム全体の性能を計測するテストです。
テスト | スコア |
---|---|
総合 | 6698 |
Essentials | 9608 |
Productivity | 8928 |
Digital Content Creation | 9508 |
通常使用PCとして十分すぎる性能となっています。
動画や3DCGを扱うような高度なクリエーションも、これ一台で応えられます。
ドラゴンクエスト X
オンラインゲームのドラゴンクエスト Xのベンチマーク。比較的軽量なゲームのベンチマークです。
設定 | スコア | 快適度 |
---|---|---|
フルHD / 最高品質 | 24691 | すごく快適 |
一切の処理落ちなく、余裕のゲーミングです。
CineBench R15
CPUとOpenGL能力を計測するCineBench R15で性能テストをしました。
テスト | スコア |
---|---|
OpenGL | 190fps |
CPU | 1372cb |
十分なグラフィック性能があり、高いスコアを示しています。
CineBench R20
3DCGをCPUでレンダリングする速度を計測するCineBench R20で性能テストをしました。
テスト | スコア |
---|---|
CPU | 3331 pts |
8コア/16スレッドのCPUで高い処理能力を示します。3DCGデザインもG-Tune H5だけで行うこともできそうです。
スペック
今回紹介しているモデル:G-Tune H5 (第11世代) (Standard)
機能 | 詳細 |
---|---|
CPU | Intel Core i7-11800H |
CPUコア/スレッド数 | 8コア / 16スレッド |
ベース周波数 / ターボブースト周波数 | 2.3GHz / 4.6 GHz |
メモリ | 16 GB |
メモリスロット (空きスロット) | |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop (8 GB) |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
OS | Microsoft Windows 10 Home |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ |
解像度 | 1,920×1,080(240Hz) |
ポート類 | USB Type-A x3、Thunderbolt 4 x1(ディスプレイ共用)、HDMI x1 |
無線LAN | 無線 インテル® Wi-Fi 6 AX201 |
有線LAN | あり(2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45)/ 背面×1) |
サイズ | 360.2×243.5×26.6 mm |
重量 | 2.23kg |
WTS的まとめ
ゲーミングノートPCとしての性能は十分。重量級ゲームでもFULL HDで難なく60fps以上をキープでき、240Hzのディスプレイがなめらかに映し出します。
それに加え、メカニカルキーボードが非常にGOOD!ノートPCのキーボードに物足りなさを感じていいる人は、キーボード目当てにG-Tune H5を選んでもいいぐらいの勢いです。
ゲーミングマシンとしても、文章やメディア編集用としても、オールマイティにこなせる高性能な1台です!
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