キートップだけではない、キースイッチさえもカスタムできる(!!)変態メカニカルキーボード登場!

どうも、キーボードにうるさい太田アベル(@LandscapeSketch)です。

かなりの変態設計キーボードがやってきました!

独自開発のメカニカルスイッチを採用し、キートップはおろかキースイッチすら交換可能という、こだわりようがハンパないキーボード「EpicGear DeFiant」です!

今回メーカーからテスト機をご提供いただいたので、独自キースイッチの完成度、スイッチの違い、キーボードの全体設計などを見ていきます。

あ、ちなみにキーボードにはけっこうこだわるので、長いです。(;^^

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独自キースイッチ

まずは独自キースイッチという部分を見ていきましょう。

今回は全体の説明を進めたいと思いますので、キー自体の細かな歴史とか機能の解説は飛ばします。次回また詳しく書こうと思います。

EpicGear DeFiantが採用しているのは「メカニカルキースイッチ」というタイプ。

このスイッチを採用するキーボードは、大半が「Cherry MX」という独ZF Electronics社(旧Cherry社)が製造するものを使っています。メカニカルキーのキーボード=Cherry MXという概念すらできあがるほど、そのシェアは圧倒的です。

逆に言えば、Cherry MXのデキは良く、ヘタにオリジナルものを作っても入り込む余地があまりない市場、ともいえるわけです。

 

さて、EpicGear。そんな独占レベルのメカニカルキースイッチ市場に、なんとオリジナルキー「EG MMS」を引っさげてして殴り込みです!これはかなりの挑戦!ギガンテスに鉄の剣で挑むほどの暴挙です。

キーボードの歴史を知っているマニアほど、「オリジナル設計のメカニカルキー」と聞くだけで、「いや、(シェアを取るのは)無理でしょ」と即答してしまうほどの市場なのです。

なので僕としても、DeFiantの商品案内を見たときに、「うーん、結局はCherryと比べるだけだからなぁ・・・書くことないぞ」と思いました。次なるフィーチャーを聞くまでは・・・

キーごと変えられるキーボード

EpicGear DeFiantのすごさはスイッチだけではなかったのです。

たぶんEpicGearでもCherry MXとの真っ向勝負となるのは十分承知だったはず。スイッチだけでは大きな差が望めない以上、キーボードに工夫をこらしたらどうか?

その答えが「キースイッチさえも交換できるキーボード」なのです!

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え?キートップを変えられるなんて普通?いやいや、そこじゃない。さらにその下、キースイッチを交換できるんですよ!ヤバイ!この可能性を瞬時で感づいたなら、あなたは大したキーボード好きだ!

前置きばかり長くなりましたが、ここまでは書いておきたかった!

実機レビュー行きます!

到着!

さてやってきましたEpicGear DeFiant

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初回パックは性格の違う交換用キースイッチが8個づつ付属!(このEG Switch 24 Packは本当に初回パックだけの付属です。もしかしたら単体発売はないかもしれませんので、発売日を注目すべし!)

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ゲーミングキーボードを名乗るだけあって、全体に鉄パネルで覆われたガッシリと重いボディ(約1kg)。左右フチをもってねじろうとしても、1mmも曲がらないほどの強度です。

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キーはバックライト付き。光は白のみのようですが、波紋状にアニメーションしたり、押したキーのみ光らせたりと行った設定が行なえます。

 

もちろんソフトウェアでマクロなどにも対応。ゲーミング対応は万全です。

 

さてここで、付属の3種類のキーの性格を解説します。「また解説かよ!」とうんざりしたあなた!すみませんね~おっさんになるとウンチクが多いんですよ・・・

3種類のキー

付属するスイッチは「パープル」「オレンジ」「グレー」の3種類。ちなみにキーボード本体はすべて「パープル軸」となっていました。

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それぞれのキーとCherry MXの対比を書いてみましょう。

パープル軸

まずはキーボード標準となるパープル軸。Cherry MXの”青軸”に対抗する、カチカチと音のなるタクタイルタイプです。

押下感はCherry MX 青軸よりわずかに軽く感じ、押し切り感、反発感は良好。メカニカルキー独特のカチッという感触と、カチカチシャキシャキと小気味良い音が楽しめます。いかにも打っている!という気分を味わわせてくれるのがパープル軸です。

メカニカルキースイッチ独特の音、感触を楽しみたいならパープルが基本となります。

オレンジ軸

お次はオレンジ軸。軸の色は蛍光オレンジのような色で非常に鮮やか。

最初に軽くグッと抵抗があり、スイッチ通過後にスタン!と落ちるタクタイルタイプ

キー音はスカッスカッと言う音です。パープル軸よりも静か。こちらもメカニカルキー独特の感触を味わえます。スイッチ部分まで力が要り、スイッチを離れると底までスタンと抵抗なく落ちます。

パープル軸のようなカチカチ音は遠慮したいが、メカニカルキー独特の感触を味わいたい人にはオレンジ軸でしょう。

速く打つとシュカカカカカッというような鋭い音で、こちらもキーボードを打っている!という満足感があり、非常に気持ちがいい。

Cherry 茶軸に対抗するキーだと感じました。

グレー軸

オレンジをよりリニアな押し下げ感にしたのがキーがグレー軸

オレンジ軸に比べ最初の押し下げ抵抗が少ないので、指にあまり力を入れずに打つ人はこちらのほうが気に入るかもしれません。少しでも力を入れるとフワッと下がり始め、底に近づくほど抵抗感を増します。

連続して打った感触を文字にするとサクサクサクッという感じで、大量の文字を入力する場合、他の2つより指が疲れにくいでしょう。音も他の2つに比べさらに静音な傾向で、静かな社内で使うときは、グレー軸がいちばん適している(周囲に響きにくい)と思います。

 

ただ、こういうとなんですがメンブレンキーの感触に近くキーボードマニアとしては”おもしろみに欠ける”と思う人もいるだろうと思います。

キーボード初心者が使った場合、「あれ?あえてメカニカルキーボードを選んだのに、(メンブレンの安モノと)あまり変わらないな・・・」と感じてしまうかもしれない。

もったいないですがそういう設計なんですね。グレー軸の良さを説明するのは、実はかなりむずかしいんです。キーボードを使い込むキーパンチャーやライターなど”本職”が気に入りそうな性格で、キーボードを気にしたこともないような人は絶対に違いがわからないスイッチです。

僕は最近、腱鞘炎防止で指の力を抜いて打つためにRealForceを使っていますが、グレー軸はそれにかなり近いです。

Cherry MX 赤軸に対応するキーだと感じますが、最初の押し下げ圧は赤軸よりもソフトです。

以上3種類

この3種類が、EpicGear新開発のメカニカルキースイッチ「EG MMS」ファミリです。

くっきりわかりやすく分けられた性格がいい感じです!

今回のキーボードは全体パープル軸でしたが、もしかしたら他の軸で統一したバージョンが、それぞれ発売されるのかもしれません。ちなみに押下圧はすべて50gとなっています。

キースイッチ交換を体験

ではキースイッチ交換を体験してみます!

パッケージを開けると、これみよがしに明るいオレンジのキー引き抜き具が。普通の引き抜き具と違うのは前後で長さが違うこと。短い方でキートップを、長い方でキースイッチを引き抜くわけですね。

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まずは短い方を使い、キートップを抜きます。

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そんなに抵抗なく抜けます。
スイッチが現れました。

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引き抜き具を長い方に持ち替え、切り欠きを合わせるように、キーの前後に差し込みます。

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ピンセットよろしく、グイッと力を入れ、ツメを引っ込ませます。するとスポッと抜けました!
ただしこの作業、慣れるまで時間がかかりました。抜こうとすると引き抜き具がすべってしまいます。爪の位置や力の入れ具合を調整しながら何度か挑戦しました。

親指側に力を入れると抜きやすいです。いったん慣れればスパスパ抜けます。

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こちら側に力を入れるという意味ですね。

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抜けたあとには端子が丸見えになります。
水分やホコリに気をつけたい。

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あとはここに好きなキーを差し込むだけ。作業はカンタンです。

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スイッチ交換が広げる可能性

さてこのスイッチ交換、単に感触を変えるだけにとどまらない、と感じました。

僕の思った利点は、

  • 場所ごとにスイッチを変えることで、WASDなど移動キーは軽いグレーを使うなど、より繊細なカスタマイズが可能。
  • ヘタったり、チャタリングが出てしまったキーを部分的に交換。
  • 飲み物などの水分をこぼした場合も、ダメになったキーだけ交換可能。

こんなものを思いつきました。

 

特に飲み物などでキーボードを壊す人はかなり多く、通常はまるごと買い替えとなり、こういう高級キーボードでは痛手です。そんなときもEpicGear DeFiantなら、壊れたキーだけを交換することで、新品の性能を取り戻せるというのはうれしい。(基盤がダメになったらどうしようもないですが・・・)

その気になれば、キーを取り替えながら何十年も使い続けることができそうです。

WTS的まとめ

ウンチクばっかりになってしまいました!長くてすみません。

キーボードは僕の一番こだわる部分ですから、どうしても短縮できないんですよ。

現状の愛用品はRealForceですが、EpicGear DeFiantを使ってみて、全面グレー軸も楽しそうだと素直に思っています。

キースイッチ交換でいままでにない可能性を秘めたキーボードです。