どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はDELLから販売されている、ハイグレードなノートパソコン「New XPS 15 (2015/10/20発売)」をレビューしますよ!
この機種ほど「密度」が高いパソコンは、なかなかでしょう。何を言っているかというと、
- 15インチなのに13インチサイズの本体
- 15インチなのに3840 x 2160ピクセルもの4K解像度
- わずか17mmの厚さなのに、GeForce GTX 960Mを搭載
小さいのに大きい、薄いのに高機能と、いくつもの機能を凝縮しまくって搭載しているのです!早速レビューをしていきましょう!
スペック
今回はXPS 15の中でも、最高グレードに位置するCore i7 / 4Kディスプレイモデルです。薄型ですが、ありったけ詰め込んでいる感がありますね。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 Home |
CPU | Core i7-6700HQ (4コア / 8スレッド) |
メモリ | 16GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2(0) |
ディスプレイ | 15.6インチ InfinityEdge タッチ対応 |
解像度 | 4K Ultra HD (3840 x 2160) |
ポート類 | USB3.0 x2、HDMI、SDカードリーダー、Thunderbolt3(USB3.1 兼用) x1、 |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 ac/b/g/n/a |
有線LAN | なし |
サイズ | 35.7 x 23.5 x 11~17 mm |
重量 | 約2kg |
静かな光をたたえる天板
本体はひんやりと感じる、アルミパネル。サラッとした表面処理で、静かに輝きます。
余計な凹凸もなく、DELLのロゴだけのシンプルなデザイン。雰囲気は(これを言うとDELLの人が怒るかもしれないけど)Macっぽい。
超絶ディスプレイ登場
なんといってもXPS 15のトピックは、ディスプレイ。5mmぐらいしかない超狭額ベゼル、さらにタッチにも対応した4K Ultra HD (3840 x 2160)を搭載している、まさに最先端を行くディスプレイなのです。
開けてみましょう!
うおっ・・・!これはすごい・・・!
初期設定の壁紙はこの花の写真だったのですが、パッと初めて映しだされた時、本当に目を見張りました。まさに息を呑む美しさというやつです。
写真自体の美しさもあるでしょうが、それ以上にこのディスプレイです。
ダイレクトボンディングでガラスと圧着されたディスプレイは、ガラスとの視差がまったくなく、まるで画面に写真を貼り付けたかのように見えます。
黒はしっかり黒く、赤の表情も豊かで色合いは濃く、ギラつかないのに派手。写真の呼吸みたいなものまで伝わってきます。4K Ultra HD (3840 x 2160)のおかげで、微細なエッジや陰影までもが美しい。
Adobe RGBを100%サポートし、最大170度の視野角を確保。プロのデザイナーでも、十分に満足できる美しさだといえます。
もう一つの注目点はこのベゼル!デルがInfinityEdgeと呼ぶ、超狭額ベゼルです。本当に5mmぐらいしかない。他メーカーのパソコンと比較し、1/2~1/3の細さです。
これに見慣れてしまうと、従来のノートパソコン(Macも含めて)が「フチが厚くてダサい」とまで思わせてしまう、未来を感じさせるディスプレイです。
またこのベゼルのおかげで本体面積も小さくなり、15インチディスプレイを備えているのに、13インチクラスの大きさに収まります。実用的にもありがたい。
ただし光沢画面なので映り込みは多くあります。外では陽の光の反射も強く、目が疲れます。使用する場所を選ぶ必要があります。
キーボード
キーボードは至って普通の配列。
ただ右側のキー(Enterなど)が少し細くなっているものがあります。打ちにくくはありませんが、少々ムリヤリ感を感じさせます。
キー音は静かで、打鍵感もちょうど良い。
タッチパッド
タッチパッドは1プレートタイプ。
複数指でのスクロールなどにも対応しています。
パッドの左下/右下を押し込むと左/右クリックが可能。押し心地は軽め。
駆動音
駆動音(ファンの音)は、通常使用時では気になりません。気になりませんというか、耳を澄まさないと聞こえないほどです。
ベンチマークなど高負荷時はシューッというような音が聞こえますが、低音で耳障りではありませんでした。
スマートな本体
本体は薄型で持ち運びにも適しています。ディスプレイの項目でも書きましたが、15インチなのに13~14インチ程度に収まってしまうのもGOOD!
ポート類も充実しています。
USB3.0 x2、HDMI、SDカードリーダー、Thunderbolt3(USB3.1 兼用)を備えます。
本体でも十分な画質なので、例えば写真家なら
- カメラで撮ってすぐにXPS 15へ
- 本体である程度の編集
- 家に帰って高画質外部ディスプレイにつないで仕上げ
と、XPS 15だけでワークフローを完結させることもできそう。
ベンチマーク
本体性能を見るためにベンチマークを取ってみました。
nVidia Geforce GTX 960Mを搭載しているので、Sky Diverまでは非常になめらか。FULL HDまでならミドルクラスのゲームもプレイできるでしょう。
シーン | スコア | グラフィックスコア |
---|---|---|
Fire Strike | 3983 | 4287 |
Sky Diver | 12779 | 13808 |
Cloud Gate | 16481 | 27553 |
Ice Storm | 47762 | 53007 |
Fire Strikeまで来ると重さが目立ちますが、XPS 15で重量級ゲームを目的とする人はなかなかいないと思いますので、性能としては十分といえるはずです。
もちろんこのGPUパワーは3840 x 2160ピクセルという広大な画面を、なめらかに動かすための屋台骨となっています。Windows のUIはどれもなめらかで、非常に快適です。
WTS的まとめ
これはいい!すごくいい!細いベゼルの未来感あふれる造形に、写真家でも満足できそうな美しさ。もちろん今回は4Kディスプレイモデルということもあるでしょうが、FULL HDでも、大半の人は満足できるでしょう。