どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はマウスコンピュータが販売するクリエイター向けブランド”DAIV(ダイヴ)“から、ノート型マシンDAIV-NG7510S1をレビューしていきます!
- 色に厳しいフォトグラファーやデザイナーでも!
- 手元ですばやく動画を編集したいユーチューバーでも!
- 4Kクオリティのアニメを作りたいアニメーターでも!
幅広いクリエイターが満足できる一台です!
- ノート型ながら6コア12スレッドCPU
- 強力なグラフィック能力と高速エンコードを実現するGeForce GTX 1070
- 色に厳しいプロでも納得できるADOBE RGBに100%対応した4Kディスプレイ
デザイン
あまりパッケージや箱を紹介することはありませんが、今回のDAIVの箱はカッコいいので紹介。鮮やかな色の液体と、引き締まった黒を取り入れた、いっちょ作ってやるか!と気合が入るデザインです。
クリエイターマシンを手に入れた!という満足感がありますね。
さて本体です。
全体がガンメタに塗装され、重厚感あるデザイン。
スポーツカーのような引き締まったラインが表現されています。
一見地味かな、と思いきや背面の排気口には真っ赤なプレートをあしらわれています。普通マシンではないぞ、という雰囲気が出ていますね。
ディスプレイ
まず注目はディスプレイ。17.3型の大型4Kディスプレイです。
4Kディスプレイは文字通り、4K映像を縮小せずに編集可能です!さらに17インチという物理的に大きなディスプレイなので、デスクトップに近い広さを感じます。
4Kディスプレイだけなら最近ラインナップが多くなってきて一般化していますが、DAIVシリーズはさらに一歩進めて、ADOBE RGBに100%対応!ひと目見ればわかるほどの鮮やかさを実現しています。
デザインに関わっている人には説明不要かとは思いますが、ADOBE RGBとは、PhotoshopやPremiere、Lightroomなどで有名なADOBE社が要求する、高い水準の「色域」。
人の微妙な肌の色、真っ白の中の薄いピンク、微妙な色彩の空、多数の色が入り交じる大自然。白トビ、色ツブレがほとんどなく、あらゆる編集状況で、鮮やかで深い色味を実現します。
ディスプレイは非光沢タイプ。周りの光が映り込みにくく、細かな描画もしっかりと見えます。また光沢タイプよりも目が疲れにくいとされていて、長時間の使用でも集中力が続きそうです。
MacBookは光沢タイプなので、照明が多い場所では映り込みが多くて見づらい、という人もいます。非光沢タイプならその心配はだいぶ軽減されるでしょう。
キーボード
キーボードは10キー(数字キー)も備えたフルサイズタイプ。キーはアイソレーションタイプ。
フルサイズのキーピッチでさらに一つ一つのキーが間隔を持って並んでいるので、爪が長い女性でも上のキーに引っかかったりすることがありません。キーのスキマにゴミやホコリが入ることもありますが、間隔があるので簡単に掃除できるのも良い点でしょう。
オーソドックスな配列で変則的なキーはないので、誰でもすぐに使い慣れることができそうです。
配列は自然で、タイピング時の反発力も適度。たくさんの文字を打つ作業でもなんなくこなせそうです。
タッチパッド
タッチパッドは1プレート+2ボタンタイプ。サラッとしていて、指のすべりは上々。反応も問題ありません。
左上の小さな四角の部分は指紋センサー。指のタッチでWindowsへのログインも可能です。
分離したボタンがあるので、1プレートタイプに比べ正確なクリックが可能です。クリックが深く、しっかりと押した感じがわかります。
複数の指でスクロールなどが行えるジェスチャー操作にも対応しています。
ポート類
ノート型ながらも、ポート類はデスクトップマシン並に多数装備されています。
ディスプレイ端子だけで計3ポート(HDMI 左側面×1、Mini DisplayPort 左側面×2)があり、本体だけで3つの4K外部ディスプレイに接続できます。
つまり本体の画面を合わせて、なんの増設もなく4Kディスプレイを4枚も表示できるのです!
これは搭載するGeForce GTX 1070のパワーがあってこそ。
GeForceを搭載しないパソコンでは、4Kの1/4となるFULL HDで2画面、がんばっても3画面が限界。ノート型なのに4Kを4画面なんて、バケモノじみた性能だと言えます。
USBは5ポートも搭載。しかもそのうち1ポートは最大10Gbpsもの転送力を持つ、最新のUSB3.1 Type-Cポートです。マウスやデジタルタブレット、外付けディスクなど、つなぎたいものが多くてもハブを買う必要はありません。
有線LANポートもあり、高速通信も可能。
巨大なRAW写真も、4K 60fpsのムービー素材も、ガンガン扱えるプロ仕様となっています。
静粛性
これだけの強力なパワーを、ノート型に押し込めたとあって、熱がこもってさぞかしファンの音もひどいだろうな・・・と先入観がありましたが、予想外に静かです。
起動時やエンコード時などは「フォォォォ」というファンの音が聞こえてきますが、音は低音で、耳障りな高音はほとんどありません。
また低負荷な作業中は、ギリギリまでファンの回転数が抑えられ、気にしなければ聞こえないレベルの音になっています。
とはいえ、PremireであれLightroomであれ、編集中はかなりの負荷がかかります。
デザイン作業をしている間は、ファンはそれなりの回転数でずっと回っている感じがしました。
アダプタは大きく重い
さすがにこれだけのスペックを支えるだけあって、電源アダプターは大きく思いです。レンガ・ブロックほどの大きさで、重さは900gほど。持ち運ぶのはためらってしまいますね。
スペック
今回のテストマシンのスペックをご紹介します。
DAIV NG7510シリーズより詳しいスペックはこちらから!
項目 | スペック |
---|---|
OS | Microsoft Windows 10 Home (x64) |
CPU | Intel Core i7-8750H |
CPUコア/スレッド数 | 6コア / 12スレッド |
メモリ | 16 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2 (0) |
グラフィックス 1 | Intel UHD Graphics 630 1024MB |
グラフィックス 2 | NVIDIA GeForce GTX 1070 8GB |
ストレージ | 1TB HDD |
ストレージ | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ |
解像度 | 3840 x 2160ピクセル |
ポート類 | USB 3.1(Type-A x2, Type-C x1 Thunderbolt3兼用)、USB 3.0(Type-A x2)、HDMI x1、Mini DisplayPort x2 |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11ac/a/b/g/n |
有線LAN | あり |
サイズ | 418.5×290×26.4mm(折り畳み時/ 突起部含まず) |
重量 | 約 3.0 kg |
WTS的まとめ
まさに持ち歩けるグラフィック・ワークステーションです!
3kg(アダプタを合わせれば4kg近い)重さですが、家庭内や事務所内を持ち歩く程度なら苦にならないはず。
それよりも、Adobe RGBに100%対応した4Kディスプレイを持ち運べる、というのは非常に大きな意味を持つでしょう。
撮影先で「その場でフル編集」という夢も実現できそうです。
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