14インチでわずか870g!必要十分な動作性能も実現したASUS ExpertBook B9 体験レビュー

こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。

ノートパソコンがどんどんと軽くなって、非常に良い時代ですね!

ほんの10年ぐらい前でも、ノートパソコンは2~4kgはアタリマエでしたから。それがいまや、1kg台が普通になってしまっているんですから、まるでドラえもんのスモールライトのごときですよ。

さて本日買ってきたのは、ASUSから新発売された超軽量ノートパソコン「ASUS ExpertBook B9」。

14インチでモバイルパソコンとしては比較的広いディスプレイを備えながら、その軽さ、なんと870g!!(※バッテリー標準モデル)

いったいいかなる使い勝手なのか、レビューしていこうと思います!

  • 信じられない軽さ 870g
  • モバイルカテゴリとしては大型の14インチディスプレイ
  • スマートな超薄型ベゼル
  • もっとも手軽なモデルでもCore i5 / 8GBメモリ / 512GB SSDの豪華構成

デザイン

本体はエッジの効いたソリッドな形状。14.9mmという薄さで、スマートな印象です。

形状は横長。画面サイズにそのまま合わせ、本体の必要面積を削っている感じです。

 

カラーは、細かくラメの入った黒に近い紺。光に当たると少しブルーに見えます。塗装にもこだわっていますね。

指2本でも持ち上がる軽さ!

 

そして特筆すべき軽さ!

当モデルはスタンダードモデル(バッテリー標準)で、公称わずか870g。さらに実測では863gでした。とにかく軽い!

机からスッと持ち上がります。

 

すこしがんばれば指2本で持ち上げることが可能です!

軽いが丈夫

本体は非常に軽いのですが、強度についてもよく考えられています。

公式サイトでは

  • 30kgの圧力を天板と背面にかけるテスト
  • 150G / 2.5msの速度で各方向に6回の激しい衝撃テスト
  • 電源を入れた状態で、100mmの高さからの落下テスト
  • すべての方向から5-500Hzの振動で各1時間テスト

など各種衝撃テストをクリアしており、毎日カバンに入れて走り回るビジネスマンでも安心して持って行けそうです。

このように端を持っても、本体はミシリとも言いませんでした。強度設計、組み立て精度は非常に高いと感じます。

ディスプレイ

「軽量モバイルパソコン」というと、だいたい画面のサイズは11~13.3インチまでとなります。ディスプレイの大きさはそのまま本体の大きさになりますし、大きさは重さに直結します。

軽量クラスのパソコンで比べますと、

機種名 重さ 画面サイズ
Lifebook モデルUH 747g 13.3インチ
NEC Lavie Pro Mobile 837g 13.3インチ
NEC Lavie Note Mobile 909g 12.5インチ
Panasonic レッツノート RZ 775g 10.1インチ
LG Gram 14インチ 999g 14インチ
ThinkPad X1 Carbon 1090g 14インチ

(タブレット型PCは除く)

 

今回ExpertBook B9が採用したのは、このクラスでは大きな14インチそれでいて870gという軽さを実現しているのは驚きです。

同サイズの対抗機種としてはLG GramやThinkPad X1 Carbonがありますが、Gramは999gで120gほど、ThinkPad X1 Carbonは1090gで200gほど重くなります。このクラスで100g以上の差は体感的にかなり違いがあります。

14インチになると画面は広く感じ、作業もラクです。

 

ディスプレイはIPS液晶で、どの角度から見てもほぼ色化けや白っぽくなることもなく、鮮明です。

また非光沢タイプで周りの光が映り込みにくく、細かな描画もしっかりと見えます。光沢タイプよりも目が疲れにくいとされていて、長時間の使用でも集中力が続きそうです。

 

ディスプレイは開けると後ろのフチが本体下に入り込み、本体が斜めに浮き上がります。このおかげで、キーボードが打ちやすくなります。

 

また、べたっと180度近く開くこともでき、背の高い人も見やすく、複数人でのぞき込むような使い方も可能です。

細かな点ですがディスプレイは指1本で開けることができます。富士通Lifebook UHは軽すぎて本体ごと持ち上がってしまい開けるのに不便です。片手でさっと開けられるのはGOODです。

なかなか軽量マシンでこれができる機種は少ないです。

カメラは高性能で顔認証可能

ディスプレイ上部のカメラは標準でIRカメラ(赤外線カメラ)を装備。Windows Helloに対応しており、顔認証でログオンが可能です。

顔認証は非常に精度が高く高性能。電源を入れてから画面をぼーっと見ているだけで、一瞬でログオンでき、とても快適。

映像も鮮明で、テレワークでのビデオ会議でも十分な性能でした。

キーボード

キーボードはJIS日本語配列。

 

キーは軽めですがしっかりと打鍵感があり、打ちやすい。また打鍵音は静かめで、新幹線の車内や図書館など静かな環境でも、強く打たなければ周りの迷惑も少ないだろうと感じました。

バックライトも装備し、多少暗いところでも正確に入力が可能です。

 

ただ、全体的なキーの大きさや配列は褒められません

まずEnterキーや、スペースキー横の「無変換」や「ひらがな」キーなどが、かなり細くなっています。

 

特にEnterキーはフルサイズのキーボードと比べると1/3ほどの幅しかなく、デスクトップのキーのつもりで打つと、小指がキーを通り越して本体を打ってしまうことがよくありました。「無変換」キーなども、目で見てから打たないと、隣のキーを打ってしまいます。

逆に下のカーソルキー(矢印キー)は、なぜかかなり横長になっています。

エクセルを使う場合、左右キーに指を置いてカーソルを動かす場面がよくあると思いますが、ExpertBook B9では左と右に指を置いたつもりでも、キーが長いので左と下に当たってしまうことがありました。

 

Deleteはキーボードの左上にありますが、一番左上は電源ボタンでそのとなりにDeleteとなります。このせいで、さっとDeleteを押したいときにかなりの確率で電源ボタンを押してしまいます。いきなり画面が消えてびっくりします。

よく使うBackspaceのすぐ上にあるのも気をつかいます。

 

キーボード左右の空間はけっこう余裕があるので、ここはデザイン性を抑えてでも、実用本位でフルサイズに近づけてほしかったところ。

 

ASUSはグローバルなメーカーなので、他国のキーボードと兼用させているという面も影響しているのかもしれません。それでも、ビジネスで使う機会の多いキーボードはこだわってほしい部分。

タッチパッド

タッチパッドは1プレートタイプ。左下/右下を押し込むことで左/右クリックが可能です。タッチパッドも同色で、統一感があります。

 

複数の指でスクロールなどが行えるジェスチャー操作にも対応しています。

 

またタッチパッドの右上を長押しすると、光でテンキーが浮かび上がります!これは見た目もおもしろいし、実用度も高い。エクセル入力をしてみましたが、反応も良く、キーボードの数字キーを使うよりも早く入力できました。

 

ポート類

薄型なのでポート数は制限されていまいますが、最新のUSB Type-Cが2ポート、従来の大きさのType-Aポートが1つあります。

 

またHDMIも備え、拡張機器なしで外部ディスプレイやプロジェクターにつなげることも可能です。

LANポート (micro HDMIコネクタ)もあります。付属のアダプタが要りますが、USBを使わずに有線LANにつながるのもいいところ。

充電はUSB Type-Cポートから行います。標準アダプタ以外にも、60W出力の超小型USB充電機でも充電可能でした。荷物軽量化をするならこのようなアダプタもオススメ。

GaN採用USB充電機

スペック

今回紹介しているモデル:ASUS EXPERTBOOK [ASUS EXPERTBOOK B9450FA_B9450FA]

一番下の標準モデルなのに、Core i5、8GBメモリ、512GB SSDで必要十分なスペックを搭載。ここもポイントです。

機能 詳細
CPU Intel Core i5-10210U
CPUコア/スレッド数 4コア / 8スレッド
ベース周波数 / ターボブースト周波数 2100 MHz / 4200 MHz
メモリ 8 GB
メモリスロット (空きスロット) なし
グラフィックス Intel UHD Graphics (1 GB)
ストレージ 512 GB SSD (NVMe)
OS Microsoft Windows 10 Home
光学ドライブ なし
ディスプレイ 14.0インチ
解像度 1920 x 1080ピクセル
ポート類 USB Type-C x2、Type-A x2、HDMI、有線LANポート (micro HDMIコネクタ)
有線LAN アダプタ経由であり(アダプタ付属)
サイズ 320x203x14.9mm
重量 870g

WTS的まとめ

14インチのモバイルPCとしては大きなディスプレイを備えながら、わずか870gという軽さは、とにかく驚き!

バッテリーは標準で公称16時間の駆動を実現しており、一日の持ち歩きにも安心です。

毎日持ち歩ける軽さながら、なにも犠牲にしないスペックが魅力です。

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