本気の勝負の中に人生を見るマンガ

どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。

今日は本気の勝負の世界をあじわえる、良質なマンガを紹介します。

真剣に勝負するから、おもしろい!真剣に勝負するから、くやしい!そして真剣な心を持つ人は自然につながり、熱い友情(時には熱い恋愛!?)になっていきます。

研ぎ澄まされた勝負の一瞬、そこから生まれる人生観を追体験できる作品たちです。

ちはやふる

とあるきっかけでかるた(百人一首)の世界にのめりこんだ、千早(ちはや)が、まったくの無知の状態からかるたの全国大会を目指して成長していく、若さあふれるマンガ。

子供の頃から美形で、モデルとして引っ張りだこの美人の姉と比べ、何もないことに軽い劣等感をもっていた千早。ある人物により激しい百人一首の勝負に足を踏み入れ、じょじょにじょじょにその魅力に取り憑かれていく姿がおもしろい!

心の動きが非常に丁寧にかかれていてGOOD!

最初は単なる暗記対象だった和歌も、意味を知り、背景を勉強し、厚みを持った世界に変化していく様子が、読者にも和歌の魅力を再認識させてくれます。

周りを彩る美形な男性キャラもみどころ。恋愛感情もからんだ物語が気になりまくります。

すくってごらん

仕事のミスで東京から奈良へ左遷された、エリート銀行マン香芝 誠。トップ営業マンからダメ営業マンへ転落し、しかもクソ狭い社宅に押し込まれ、怒りと落胆で始まった新生活。

ですが、家の目の間の金魚屋さんで行われていた「金魚すくい」に、いままで出会ったことのない感情を呼び起こされます。

目の前の金魚屋で初めてプレイした金魚すくい。ポイが破りまくりさっぱりすくえず、ますますイラつく主人公に、金魚屋の主人が見せる本物の金魚すくい。

ある美しい女性と仲良くなるために、不純な動機とともに金魚すくいを練習していくうちに、香芝は金魚すくいに、自分の人生に足りなかったものを見出していきます。

肩に力が入っていると、仕事も人間関係もうまくいかない・・・仕事で悩んでいる人に、ぜひ一度読んで欲しいマンガ。

賭博破戒録カイジ

上の2作品とは打って変わって、絶望的なギャンブルに、本当に命をかけて勝負を挑んでいく伊藤 開司(カイジ)。

とある友人の保証人になっていたカイジが、突如多額の借金を背負うハメになります。とてもではないが払える金額ではない借金を、一歩間違えば本気で命を失うギャンブルで稼ごうとします。

毎回毎回勝負が終わるまで緊張しっぱなし。読む方も息を止めて読んでしまうほどの緊迫感が熱い!

常にカイジが勝って終わるハッピーエンドではなく、時には完璧に負け、死の淵に立たされるので安心しては読めない。1mmのチャンスしか見えないような状況からでも、冷静に逆転を考え続けるタフな精神力が学べます。

なんだか人生に行き詰まった感じのする人は、カイジにチャンスの活かし方を学ぼう!(実践できるかどうかは別として)